難波ファシリテーション事務所

活動・研究実績

研究実績

概要:
難波佳希・土屋耕治著
『組織開発との出会いによる支援関係の認識の変化:プロセス・コンサルテーションの視点から』

難波ファシリテーション事務所での活動の中から、感じていた支援関係の構築のしかたや、方法、そこからの学びについて、エドガー・H・シャインの『プロセス・コンサルテーション』の視点から考察しまとめました。今回は、機関誌「組織開発研究」に掲載していただくこととなり、共著という形で、南山大学土屋耕治准教授にお力添えいただき執筆を行いました。

背景
2015年に、組織開発(OD)の概念と出会い、自分がしていきたいことが組織開発ですべて説明されることに気付き、組織開発について研究を進めました。そこで、出会ったのが、エドガー・H・シャイン先生の『プロセス・コンサルテーション』の在り方でした。アドバイスをするだけや、相手の問題を診断し、解決策を「処方」するのではなく、傾聴を中心に質問を繰り返しながらクライアントのニーズを聞き、クライアント自身が抱えている課題について捉え、解決にむけて行動することを支援する在り方に深く共感しました。大学の卒業論文は『組織開発からみる協働的な援助関係の在り方ー立場上の不均衡を越えてー」を執筆しました。この論文執筆にあたり学内で組織開発について明るい教授はおらず、そこで、以前、南山大学人間関係研究センターの公開講座で講師をしてくださっていた、土屋先生に教えを乞いました。大学卒業後、土屋先生の論文発表に際し、連絡をとったところ、大学時代の論文を再度、機関誌に掲載できるように執筆する話となり、今回の論文執筆と至りました。